【今日のフォルケ学園】解き方は、ひとつじゃないね。

ある日のフォルケの授業風景です。
ももちゃん(仮名)は、パズルやゲームが大好きなのですが、問題を解いている様子を見ると、どうやら少し掛け算や割り算に苦手意識があることに気づきました。




というわけで、宿題を出してみました。
宿題で出したものをいくつか紹介します。皆さんも是非解いてみてください。
① 4 9 6 4 = 10
② 3 7 9 3 = 10
③ 9 1 4 6 = 10
④ 8 3 2 1 = 10
⑤ 7 7 1 5 = 10
⑥ 7 7 1 5 = 10(⑤と違う答え方をすること)
実は、この宿題の肝は、⑤⑥にあります。
一般的な算数のテストでは別解が存在しません。それは数式で言う「=」の右側が答えになることが多いからです。
しかし現実の社会では答えに到達する方法が一つしかないことはむしろ稀です。仮に正解が一つだとしても、正解に至るルートは、複数ある。そのことを小さいうちから知っている子は、結果的に他者の異なる意見を柔軟に受け入れたり、一つのアプローチに失敗した時に代替案を考えられるようになったりする結果、自己肯定感や忍耐力も高まっていくのではないかと思います。
さて、次の週、ももちゃんは宿題をやって張り切ってフォルケ学園にやってきました。
ももちゃんの答えが斜め上だった





先生自分で解いたし間違いないよ。
実は、もう1個見つけちゃったんだ。3つあるよ。
あ、もしかしたらまだあるかも!

学園長が用意していた答えは2つありました。
1つめ… 7 + 7 + 1 - 5 = 10
2つめ…(7 × 7 + 1)÷ 5 = 10
しかし、ももちゃんはその2つの答えの横に、「第3の答えを」書いていたのです。
3つめ…(7 ÷ 7 + 1)× 5 = 10
子どもは時として、大人の発想を超えたアイデアを出してくることがあります。
そんな子どもの発想力を、いかに損なわないまま教育をしていくか。
先が見えない時代だからこそ、そんな視点を大事に子どもたちと向き合いたいと思います。
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